朝から雨がやまない。
今日こそはいろいろやっつけようと意気込んでいた仕事もついつい順送りだ。
犬たちも天気が悪いと普段にましてよく眠る。
今日も朝からシュナがソファーで寝ている。
家事をしていたら
ウ〜クルルルル・・・・
ハトが鳴くような声で低くうなる声が聞こえると思ったら、シュナだ。
外を見ながらグルルルとのどを震わせている。
一体、どうしたの?
こんな雨の日に何もいないだろう。
と、背中に手をおくとビクッとはねる。
そんなに集中するほどのナニがいるの?
近頃伸び放題に伸びた眉毛(だけではないが)、
じいさん度がかなり高い。
視界が狭くて勘違いしてるんだろうな。
と、思ったら・・・・
これは・・・
ネコ・・・。
きみは誰?
よそのネコがやってくるのはうれしい。
ものすごく得した気分だ。
時々リビングから眺めていると通過するネコと目が合うときがある。
手を振るのだが、当然振り替えしてなどはくれない。
そそくさと早足で行ってしまうのが残念だった。
うちには犬がいるからな・・・。
そう思っていたのに、どこぞのネコが腐りかけた鉢の上にぴったりサイズで丸まっているのだ。
しかもガラス一枚へだてた至近距離からイヌ公がうなっているのに気づきもせず爆睡している。
ぐっすり・・・・ぐっすり・・・・・・・・
し〜っ
見ず知らずのネコに気を使い、シュナを黙らせる。
せっかく雨が当たらないところを見つけたんだから、邪魔したらだめだ。
いっそ今度はネコ用のベッドを置いてやろうか。