楽しい一日だった。
前の日からそわそわだった。
カメラの一日講習会だ。
張り切ってバッテリーを充電し、うっかり入れ忘れたことに電車の中で気づいたのは残念だったが。
以前から写真を撮ることには興味はあったが、いかんせん機械に弱い。
こんな風にしたいと望みはあるものの、ワタシのカメラはただただシャッターを切るだけというの道具だった。
講師の先生は主婦。
撮られる写真はセンスがよく、色合いが何とも言えず優しい。
こういう方から教えて頂くととてもすんなり頭に入る。
きっと、どの程度わかってないとか、どういうものを撮りたがってるとかを把握され、かみ砕くように説明してくださるからだ。
専門用語や数字が出てくると相変わらず頭が停止するが、それでもさわったことのないボタンも使えるようになった。(その程度か)
明日からワタシの写真は間違いなくセンスアップされる、かも。
で、
カメラと同じくらい待ち遠しかったのが、ネットでしかお話ししたことのない方とその集いで会えることだった。
ブログを始めたときは、自分対PCで書いていた。
そのうちゆっくりとネット上の知り合いが増え、中にはモノを送ったり送られたりと現実の生活にも関わるようになってきたのは驚きだった。
弟夫婦がヘンな犬を飼ってるばかりに、やたらオフ会なるものに出かけて楽しそうなのも警戒心を解いた。ネットの人に会ってもどうやら殺されないかも、と安心させた。
その方とは楽しみにしていた割には、見た途端に分かるなんてことはなく、あちらから名前を見つけて気づいてくださった。
ぬかった。美人だった。
「ただのオバサンです」てなメールに油断していた。
ワタシが怪しげなサイトのお客なら絶対「ラッキー♪」と思ったに違いない。
ともかく
「アッチの世界」の人が「コッチの世界」の人になった記念すべき瞬間だった。
当日の前後が忙しくツレもなく迷ったが行ってよかった。いろんな方と知り合え、刺激をいっぱいもらった。
見知らぬ人の中に一人で乗り込めるなんてワタシってエラくなったもんだ。
このくらいの積極性が若い頃にあれば、素敵な男性と知り合え玉の輿もあったかもと思うと少々悔やまれる。
盛りだくさんな、心が満々になった一日で、思いがけず嬉しいこともいっぱいだった。
一番の誤算は重たい一眼レフ(バッテリーはないが)を運搬したことだったが。